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労働生産性をあげるために
科学的に粗利益を 増やす取り組みが シンプル過ぎる件

【Keyポイント】~労働生産性を上げるための~

 

あなたはどういう切り口で対応しますか?

 

「労働生産性」といっても「人時生産性」と「売場生産性」と「人件費生産性」に限って言えば、いずれも分子は粗利益で、分母は人時では投入人時、売場では各部門の売場面積、人件費では人件費となります。分母に対する取組みは、いろいろ工夫の余地はありますが、いずれの場合も「何と言っても粗利益の増加がKeyポイント」です。

 

粗利益の増加は間口広くて奥行は深いが、実はシンプルかつ科学的な方法があります。

人の働き方を変えて、もっと意識的に見てみると以下に列挙するだけ間口があるので、実際に行われがちな取組み方から検討してみましよう。

 最も短絡的で安易な方法でありますが、生産性については逆効果になる恐れが高いと思われます。

 

一般に、羅針盤がない場合に行われがちな手法です。

  1. 店舗全体の粗利益率をちょっと上げてみる。→具体性がないから、結局何らかの商品の価格を上げがち。
  2. 特定の部門の粗利益率をちょっと上げてみる。→同様に具体性がないから商品の価格を上げがち。
  3. 特定の単品の値入率をちょっと上げてみる。→やはり同様に特定の商品の値上げをしがち。

なぜ、このような方法が行われてしまうのでしようか?

答えは、「部門及び単品に関する結果に対する原因とプロセスが見える羅針盤であるデータベース(以下DBとシミュレーション(以下SL)」がないからです。

 

次に、もしDBとSLがあれば、「シンプルかつ科学的に粗利益を増やす取組み」ができます。

  1. 業績貢献度つまり顧客購入率が高く・売上高が大きく・儲けが大きい単品が見えるDBがあれば、それらの単品群をもっと仕入を増やすなどの最適なマーチャンダイジングの工夫を加えます。
  2. SLによって、どれくらいの粗利益が稼げるかの着地点を予測することです。
  3. この手法の副次的な効果は、DBとSLを活用するようになれば、結果的に粗利益を増やす作業に集中的に重点がおかれれば、おのずと業績貢献度の低い単品群は減らしたり、カットすることになりますから、作業効率も上がり、ムダな値引・廃棄ロスも減り、一石三鳥の「人時生産性」を上がることになります。
  4. さらに、「売場生産性」についても同様に、DBとSLがあれば、やはり業績貢献度の高い単品群を集中的かつ重点的に最適な売場に拡張的に投入し、最適なマーチャンダイジングの工夫を重ねるのと並行的に業績貢献度の低い単品群は売場を狭めたり、縮小するなどすることにしたら売場効率も上がります。
    SLによって売場毎に、どれくらいの粗利益が稼げるかの着地点を予測した一石三鳥の売場生産性を上げることになります。
    「人件費生産性」についても、決定的に重要なKeyポイントは人件費を減らすのではなく、粗利益を増加することですから、人件費である作業を業績貢献度の高い単品群に優先的に振り向けることが効率的かつ効果的であり基本であります。
  5. 業績貢献度の高い部門と単品群のDBとSLの出番になります。

 

結論は、DX化の一環としての業績管理ツールつまりPDCAとOODAツールを活用すれば、一石三鳥効果かつ3種類の生産性アップ効果が図れるということになります。

テクノの森代表の千原です。
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